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グラン・トリノのtubure400のレビュー・感想・評価

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
3.8
偏屈なおじいさんが家族以外のコミュニティに居場所を見つけて心を開き、最終的に英雄的な行為を遂げる話…というのには留まらない、不気味さとか、不自然さがあって、思ったより心に残る映画だった。ラスト・シーンの主人公の心に去来する思いとは、とか中学校の国語の問題になりそうだな、と思った。教会での投げやりな告白の後に、地下室の金網越しにモン族の若者に本当の告白をするシーンとか、渋いけれども、終始「ウグォォォ」みたいな唸り声を上げたり、時々喀血したりするクリント・イーストウッドが不気味で、嫌だった。クリント・イーストウッドの凄みの片鱗を観た気持ちがした。
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