kazマックスグローバーレッド

グラン・トリノのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
5.0
『ダーティハリー』のハリーキャラハン刑事と『ハートブレイクリッジ』のトムハイウェイ軍曹、そして『許されざる者』のウィリアムマニーを足したのが『グラントリノ』のウォルトコワルスキーという男。イーストウッド俳優キャリアの集大成でアカデミー主演男優賞を取るべきだった役柄。

でも、この年のアカデミー賞はまだ作品部門も5作品しか枠がなく、各映画会社も出品する数に制限があったのでワーナーはこの映画よりも『ベンジャミンバトン』をゴリ押し。結果この名作が全く何のノミネートもされなかったのは、この年のワーナー1番の失態だと思う。

モン族のスーちゃんから「ベトナム戦争で米国に味方、米軍の撤退後に共産主義勢力の報復を逃れてこの国にきた」ってのを聞いて徐々に心が開いていく愛国者コワルスキー、ゆび拳銃もキマッてる。

当時、劇場で見た時は気付かなかったけど、まだ少年だった頃のスコットイーストウッドがスーちゃんの頼りない恋人役で出てました。