ぺろ

日本暗殺秘録のぺろのレビュー・感想・評価

日本暗殺秘録(1969年製作の映画)
3.6
追悼中島貞夫、神保町シアターにて。超豪華キャストで日本における近代テロリズムの系譜を描く。このキャストでこれを?というアナーキーさに痺れる。信じる正義のためにテロへと走る人々にシンパシーを感じるかどうかは人それぞれだけど、最後に「君たちはどう生きるか」を問うてくる作りには冷水浴びせられた感覚でゾワッときた。

……で、それはそれとして大隈重信爆殺事件の実行犯演じる吉田輝雄がカッコ良すぎ。何だアレ。メインの千葉ちゃん、肺病病みには全然見えないけど、シュッとした青年将校の理想に感化されて鬱屈としつつものせられていく愚直さを上手く演じていた。法華経で覚醒するトリッピーなシーン最高だった。
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