文乃綴

ガルシアの首の文乃綴のレビュー・感想・評価

ガルシアの首(1974年製作の映画)
3.9
映画監督として色々あったサム・ペキンパーが最後まで自分自身が編集権を握ることができた数少ない作品であり、監督の色が強く出た作品。言ってしまえばオーソン・ウェルズにとっての『市民ケーン』に近い立ち位置で、荒野の美しさと詩情的な”語る”絵図が印象的。脚本としても一番最初に「アルフレド・ガルシア」の名を聞き出し、これを殺害する命令を出し、そこから人伝いに名前が伝わっていく構成は中々面白い。
アクションシーンの派手さで言えば『ワイルドバンチ』の方が上だが、より叙情的で、語りかけるような印象が当作品にはある
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