daiyuuki

ラブド・ワンズのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ラブド・ワンズ(2009年製作の映画)
4.0
オーストラリアの小さな町で暮らす高校生ブレントの日常は、自分の運転する車で事故を起こし、親友のように仲の良かった父を亡くして以来、少し狂ってしまった。悲しみに沈む母親との間にできた深い溝に苦しみ、この半年間、後悔と葛藤を繰り返す毎日。優しい恋人ホリーの存在は心を慰めてくれるが、やり場のない苛立ちは決して消えない。学生生活最後のプロムが開かれる日。ブレントは学校の廊下で、内気な同級生ローラから一緒にダンスに行って欲しいと頼まれる。誘いを丁寧に断ったブレントは、ホリーと合流するまでの間、自宅の裏山へとフリークライミングに出かける。目も眩む高さの岩肌に腕一本で宙吊りになりながら、命とは何かを自問するブレント。崖の上でひとり見つめる雄大な風景がゆっくり暮れてゆく。と、突然背後から何者かに襲撃され、ブレントは気を失った。目覚めるとそこはミラーボールが回り、ネオンが輝く部屋のなか。タキシード姿で椅子に縛られ、傍らにはドレスを着て微笑むローラがいた。憧れの彼氏"ラブド・ワン"をパパに誘拐させ、自宅に監禁した彼女は、王冠を被ってプロムの女王に変身。抵抗するブレントの両足をナイフで床に釘付けにし、フォークで胸に記念のハートマークを刻み、唸る電動ドリルを眉間に押し当て頭蓋骨をえぐる。悪魔のプリンセスとなったローラの狂える晴れ舞台は今、始まったばかり・・・。
あらすじから創造する「シャイな女の子が片思いしているイケメンを監禁拷問して自分を振り向かせる」監禁拷問ホラーではなく、「毎年プロムごっこするためにイケメンを拉致監禁拷問するサディスト父娘」を主人公にした監禁拷問ホラー。床に足をナイフで釘付け、胸にハートマークを刻みこみ、頭蓋骨に穴を開けるなどイケメンに拷問三昧したかと思えば、プロムクイーンに選ばれる場面を演じ記念写真を撮影したり、用済みになったイケメンは地下室に監禁した○○○○に始末させるというプロム版「悪魔のいけにえ」という感じの悪夢の一夜が展開されるのが、荒々しいタッチで描かれているのが良い感じでイヤな感じなスプラッタホラー映画。
daiyuuki

daiyuuki