Uえい

機動警察パトレイバー2 the MovieのUえいのレビュー・感想・評価

3.4
前作の主人公たちの上司にあたる後藤と南雲が中心になっていて、一段上のレイヤーで話が進み、スケールも大きくなっている。

東南アジア某国に自衛隊が派遣され、現地のゲリラに襲われたが反撃が許されず、柘植という隊長だけが生き残ってしまった。

その後、ベイブリッジが戦闘機によって爆撃される事件が発生する。自衛隊によるテロかと思われたが、米軍機による犯行だった。しかし、米軍機も通信情報のハッキングによって騙されてしまっていたのだった。

後藤と南雲は、自衛隊の荒川という男の協力のもと調査を進めるが、南雲の昔の愛人柘植が容疑者に浮上する。柘植との接触を試みる中、自衛隊と警察が対立し、内戦が始まろうとしていた。

詳しくはないけど兵器の描写などがリアルに感じて、会議などの空中戦を中心に展開する様は「シン・ゴジラ」を思い出した。

ストーリー的な緩急が少なく、初めからトップスピードで展開するのが少し疲れるけど凄かった。その分画での緩急はあり、特に東京の街にレイバーが配備されていく時の描写が印象に残った。

現在の視点から見ると、実際に戦争が起きてしまっていて他人事では無い。最善の選択肢の一つなのかもしれないが、だらだらと続く戦争と、緩く見守るしか無い現状に痺れを切らして事件を起こす人が出てくるかもしれないなと思った。そういった先見性がこの作品の人気の要因なのかな。
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