けんけん3号

エクソシスト/ディレクターズ・カット版のけんけん3号のネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ホラーは苦手なのだが、皆様のレビューを見てたら、「バチカンのエクソシスト」を鑑賞したくなった。でも、まずは本家「エクソシスト」を見ようと決意。初チャレンジだが、どうせならと「ディレクターズ・カット版」を初鑑賞。私がチビクリンの時はオカルト映画と言われていて、テレビで怖い場面ばかりピックアップされていたので、トラウマだった。でも今観ると凄い作品だった。怖くはなかったし、ちゃんと人間ドラマも描かれていたし、作品全体が神秘的。音楽もいい!今見ても全然色あせてないし、作品にパワーがある。しかもCG無しって!凄すぎ!まぁ、リーガンの悪魔描写は古さを感じざる終えない。でも当時は相当怖かっただろう。今でも気持ち悪いけどね…。前半は医学でリーガンの症状を解明しようとしてみるがまるで駄目。そして万策尽きたところで、お試しに悪魔祓いをする。そしてカラス神父に頼ることになる。医学と非科学的要素の対比も面白い。観客はサブリミナルで顔が出たり、リーガンの超常現象的な動きを見てるから、オカルトじゃん!ってなってるけど…。それでもカラス神父が決心してからの展開が凄い。ここまでの攻め方が上手いから、クライマックスに向かって、否が応でも盛り上がる。そしてラスト30分は見応えある。いよいよ悪魔祓いの経験者のメリン神父が登場して最後の対決へ。悪魔祓いの儀式も壮絶だが、心臓が弱っていたメリン神父が亡くなるのも、闘いの凄さを現してる。さらにそこからカラス神父がリーガンをぶん殴り、自分に取り憑かせてから自死で退治する。このショッキングな展開も悪魔の凄さを痛感する。冒頭のイラクでの発掘現場の不穏な雰囲気から観客は引っ掛かっており、さらにメリン神父の表情で、一気に不安を植え付けられる。そしてクライマックスまでの医学とオカルトの対比、リーガンに取り憑いた悪魔の言動、それが人の弱点を突いるが、静かで不気味なこと、そして壮絶なクライマックス。そしてあの穏やかなラスト。本当に名作。階段ブリッジや首の回転にスライム嘔吐と名場面にも大満足!流石、ホラー映画の金字塔!面白かった!怖がらずにもっと早く観とけばよかったわ~。(泣)しかし、あのTASUKETE!はなんだったんだ?次は「サスペリア」を克服したいな〜。