三宅邦雄

浮草物語の三宅邦雄のレビュー・感想・評価

浮草物語(1934年製作の映画)
4.0
35mmプリントを伴奏付きで観られたのは幸運だった。従来はサウンド版ということだが、やはりトーキーとは映画の語られかたが全く異なる。豊かな身体性による表象はより直接的に感受されるように感じた。戦前の日本人の感動をおよそ90年後にそのまま経験することが出来たとも言えるかもしれない。失われた日本を想起させる素晴らしい作品であると思う。
三宅邦雄

三宅邦雄