小津の戦前の絶好調時の作品で、話も演出も役者陣もとにかく面白い。ただ女性への暴力がある作品で、戦後の『風の中の牝雞』の有名な暴力シーンまで、嫌な話ではあるが、映画表現の感情面から男女関係の批評性など…
>>続きを読む流れていく地に足のつかない人たちの、地べたを這いつくばってかっこいいマネをして、乗るか反るかな旅。それはずるいよってことを平気で言ってくれちゃう、なんて罪な人で、可愛い人で。
嫉妬する。
○そこ…
『浮草』よりこちらの方が小津らしい雰囲気
淡々と進行していく旅役者の束の間の日常、父性の抑圧みたいな断片だけ取り出すと『父ありき』を想起する
川釣りの反復はこちらではユーモラスに描写されていた
良く…
さぁ、3度目のこの企画、コンパクトにいってみよう。
《クラシック映画観ようぜ》Part.Ⅲ、Vol.1。
『浮草物語』。小津安二郎監督の初期の頃の作品、かな。
サイレント映画だったのか、このセリフ…
小津安二郎記念蓼科高原映画祭にて鑑賞。活弁と伴奏音楽(生演奏)つき。
本作のリメイクである『浮草』と内容はほぼ同じ。ストーリーの流れやラストシーンまでほとんどそのまま撮られている。それでもディティ…
坪内美子が三井弘次をたぶらかすために道端に座って待っている場面での、自転車がやってくるのに反応して木陰に隠れるところや、次のショットでロングショットになり強調される一本の木と快晴っぷりが素晴らしい。…
>>続きを読む小津安二郎サイレント観る
旅役者一座の親方喜八は馴染
みの町に着くと子供産ませた
昔の女おつねの許へ向かうが
女房に勘付かれてしまい
脚本 池田忠雄
何度も観てる小津で二番目に好きな奴
サイレ…
「出来ごころ」に続き、喜八がキャストも同じで主人公だけど、キャラ設定は別のよう。
息子の信吉を大切に思うなら、おときとの仲を素直に認めて欲しかったけど、当時の旅芸人の立場はそんなに低いものだったのか…
マツダ映画社