しろくま

時をかける少女のしろくまのレビュー・感想・評価

時をかける少女(2006年製作の映画)
3.9
2022.07.02/134/TV録画
〝電車に轢かれそうになったのよね?自転車で投げ出されて。だけど気がついたらほんの少し前に戻っていた。それがタイムリープよ。真琴が時間を超えて過去に戻ったのよ〟

何十年たっても色あせないSFジュブナイルの金字塔〝時をかける少女〟のアニメ版。NHKの〝タイムトラベラー〟や原田知世さんの同名映画のリメイクだと思っていたら、かなり違っていたけど、これはこれで面白い。タイムリープを教えてくれた〝魔女おばさん〟は、更に〝タイムリープって、そう珍しいことじゃないの。真琴ぐらいの年の女の子には、よくあることなんだから〟って何?〝日曜日があっという間に終わってしまうことってあるでしょ〟って、にごしていたけど、ただ者ではなさそう。

〝魔女おばさん〟は、ヒロイン真琴の相談に乗ってくれる親戚の叔母さんで、絵画を修復する博物館の学芸員。修復している絵画が重要なアイテムっぽいけど、それが分かるのは後の方。叔母さんの部屋にある、切り花と二人の男の子と写った高校生の頃の写真…。本作では一切語られなかったけど、あの花ってラベンダーじゃない?そして、あの二人の男の子は、もしかして…。これって〝僕らの七日間戦争〟のヒロインが、大人になってアニメ版のヒロインを救うのと同じパターンね。〝僕らの七日間戦争〟のアニメ版では宮沢りえさんが声優として参加されていたので〝魔女おばさん〟の声優も原田知世さんだったらよかったのにね。
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