《うちのエース候補だ》
〝初めて操縦をさせたとき鳥肌が立ったよ。空間認識能力も方向感覚もズバ抜けていて、手本を見せたらそのまま再現して見せたよ。グライダーから受ける風を全身で読み取ってるみたいだ。
スポ根アニメって、血のにじむような練習を重ねて少しずつ上達していく主人公を応援しながら観るものだと思っているから、本作の主人公・都留たまきのように、何も教えなくても最初っからできちゃうっていう天才肌のキャラ設定だと、すべてが上手くいきすぎて、サクサク話が進むから、まるでダイジェストを観ているよう。
wiki情報では〝当初は「才能のない子が頑張る」努力型として描く希望があったが、「マイナースポーツで主人公が悩んじゃったら読んでもらえない」と助言を受けたため天才型として描くことになった〟と書かれているけど、それってどうなの。
マイナースポーツだから天才型がいいって言うのはピンとこないなあ。結局は尺との関係で、連載期間が長ければ、努力型として丁寧に描けるけど、短かければ天才型で描かないと描き切れないっていうだけの話で、連載途中で打ち切りになることも視野に入れていたってことかな。
主人公の都留たまきは皆から〝つるたまちゃん〟と呼ばれる癒し系の愛されキャラで、上昇気流(ブルーサーマル)をつかまえて上空に舞いあがるシーンはひたすらカッコいい。キャラが魅力的だとマイナースポーツで主人公が悩んだりしても読者は離れないってことね。
視聴メモ:2024.06.10/067/図書館DVD