「サード」と同じく東陽一監督、ATG作品ということで流れで鑑賞。
アンニュイという言葉は桃井かおりのためにある言葉である。
気怠い、物憂げ... けど、それがとても魅力的。
彼女のファッション全てがおしゃれ。
70年終わりって今から見たらダサいだけ?かと思ってたけど、さすが、かおりさんです、全てナチュラルにおしゃれ。
若き奥田瑛二もカッコいい、足長い!さぞかしモテたんでしょうねェ。
「全共闘なんて今どき流行んないよ」
「あの人は流行でやってるんじゃないと思うわよ」
「セクトなの?」
「セクトじゃなくて博徒なの」
時代を感じさせる会話。
「おしん」の時代から純な女はなぜか左翼青年に惹かれてしまう。
森本レオが左翼くずれの一見魅力的ながら、根っこは超ダメ男を演じてます。
左翼くずれ(森本レオ)とナンパ男(奥田瑛二)の間で揺れ動くかおりさん(もう役名忘れた(;'∀'))...
彼女の最後の決断がこの時代の空気なんでしょう。
もう頬づえはつかない、
自立する女のお話。