これも80年代イギリスの炭鉱の町か。
バレエは女の子がやるもんだという頑固親父のもとに育ったビリー少年は、ボクシングをやっている。
が!ある日バレエを練習する女の子の姿に魅せられて…。
これよくある思春期のお話ならバレエをしている女の子に恋する話で終わるところだなあ。
後にミュージカルとしても大ヒットしただけあって、そういうありふれた話だけにはもっていかず、少年がバレエの虜になる話にもっていくんだなあ。
ビリーの兄と父がごりごりの石頭保守的でバレエとはまったく交わらないであろうキャラクターであることも、ビリーの感性の瑞々しさを際立たせていると思う。
バレエの先生は厳しいなかにも優しさあり、ビリーの才能をしっかり見いだす。
兄のトラブルや、父の気持ちの変化を経て、初めて自分のやりたいことをやり通したビリーは成長したんだな。
親子の確執と和解までも取り入れ、少年が夢に向かって歩き出す、よい話だった。
ビリーを演じるジェイミー・ベル、この頃ものすごくかわいい。立派に育って良い俳優さんになったよねぇ。