ごとう

リトル・ダンサーのごとうのレビュー・感想・評価

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)
5.0
1回目に観た時は正直あまり響かなかったけど、ビリーが踊るシーンが良かったなぁと思って、続けて2回目の上映開始。
これスルメ映画だよ。観れば観るほど味が出る(笑)
本気で好きな人には敵わないなぁって思わせる気迫がビリーにはある。
また、バレエと出会わせてくれたウィルキンソン先生が最高にイカした大人。保守的?なこの街に良い意味でなじまない感じ。ファッションも好み。
時代背景とか、土地の産業とかなかなかに暗い部分もあり、ビリーが街を旅立つシーンは「ひょっとしてビリーは二度とこの街に戻って来ないのかも」と思わせるような別れを家族と交わす。
でもゲイの同級生とは笑顔でお別れする。
ここに何者でもなかった少年二人の未来が凝縮されている。
制作されたのが2000年だから、LGBTとか今ほど意識される事がない時代だったと思うけど、自分らしく生きる事を肯定してくれる作品。
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