ハリボ

リトル・ダンサーのハリボのレビュー・感想・評価

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)
4.7
【2020年102本目】

少年はありのままに少年で、
世界はありのままに世界だった。

再鑑賞。いやあ、本当に素晴らしい映画。
さめざめと泣く。

この映画が素晴らしいのは、作品の焦点が明確に絞られていないことだと思う。
その上で、それぞれの登場人物に用意された結末のクオリティが全て最高点という離れ業。あり得ない。
後半から押し寄せる怒涛のクライマックスは、一体いつになったら、この映画は終わるのか、笑笑
と思わせるほど。

夢を追いかける現実と厳しさ、その中で輝く人生。
父親との確執、兄弟の絆、祖母の真理、母の温もり、友達の愛、先生の想い。
貧しい生活、報われない人々、虐げられる人々、それを生む世界。
そして、そんな世界であっても、どこでも共通する人々の暖かさ。
全てが詰まった、至極の一本。

脇役の出番は少ないが、それを補って有り余る、簡潔で秀逸な描写表現。祖母とお兄ちゃんズルすぎる。

これで2時間ないってすげえ、
3時間くらいみた大満足感!!!

p.s.
弟と寝る前に鑑賞して、おやすみの代わりに今作のお兄ちゃんの裏ピースをやったら、暗くてよくわからなかったらしく、「にぎりっ屁したかと思った」とのこと。
いや!今作のお兄ちゃんとのクオリティの差!!!
さっきまであんなに泣いてたやんか!!!
ハリボ

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