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リトル・ダンサーのkazuuuのレビュー・感想・評価

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)
4.2
炭鉱×夢を追う少年×頑固オヤジ=傑作。

まずは時代背景をざっくりと。1984年のイギリス、「鉄の女」サッチャー政権は、イギリス経済の立て直しのため、赤字を垂れ流していた炭鉱の大規模な閉鎖計画を実行しました。これに炭鉱労働者達は反発し、ストライキを行いますが、サッチャーは予め法改正を行い、ストに備えていました。政府の激しい弾圧にあった労働者は、最終的には職場に復帰していきます。

主人公エリオットが暮らす町も、炭鉱の町。母は他界し、炭鉱夫の父親と兄はストライキの真っ最中。
エリオットはボクシング教室に通っていましたが、隣のバレエ教室に参加したことをきっかけに、バレエにのめり込んでいきます。
しかし、「バレエは女のやるもの」という古い考えを持つ父親は、彼がバレエをする事を許しません。
それでも、バレエ教室の先生や、友人に支えられて、エリオットはばの才能を開花させていきます。

躍動感あるエリオットのダンスと、対立する父親との関係が見どころ。

特に、炭鉱夫の頑固親父がエリオットのために行動するシーンは、分かっていながらもジーンときます。

そしてクライマックス。エリオットは、ある大きな挑戦をします。彼のバレエを通じた挑戦は、どんな結末を迎えるのか。

「遠い空の向こうに」が好きな人は、ハマると思います。
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