夏目誠也

リトル・ダンサーの夏目誠也のレビュー・感想・評価

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)
4.0
お父さんが泣かせにきてる。自身でも頑固で不器用なことを分かっていて、そんな自分と常に葛藤しているように見えた。

1人親として息子達に何かしてやりたい。できることから始めて、徐々に息子達との距離を縮めていった。お父さんの全力ダッシュ、素敵な笑顔、別れを惜しむ姿のシーンをみると泣けてきた。

バレー教室の先生も素敵だったな。人間は様々なことを受け継いできたからこそ、ここまで栄えしてきたたわけだけど、現代にもバレー教室の先生のような人はいるのかな。

改めて思うことは、過去の「当たり前」が、現代では「ありえない」と思ってしまうくらい受け入れ難いことばかりだということ。未来なんて予想できないけど、当たり前を「疑う」ことはできる。予想はできないけど、未来は作ることができる。

ビリーは誰よりも正直に生きていた。向かい風にも負けず、まっすぐな心から周りの人に影響を与え、変えていった。

画、音のセンスが抜群でした。一言で言うと沁みる映画です。オススメです。
夏目誠也

夏目誠也