上海十月

TATTOO「刺青」ありの上海十月のレビュー・感想・評価

TATTOO「刺青」あり(1982年製作の映画)
4.3
本作は、個人的なトラウマ映画だ。ずいぶんぶりに再見。実際の事件の時、TBS「時事放談」細川隆元と藤原弘達が喋ってる最中に突入シーンに切り替えられ驚いたのを覚えている。そして本作は、その銀行内を描くかと思い劇場へ。しかしながら梅川周辺の話に。貧乏による殺人と母親の溺愛と今で言うところの妻へのDVとモラハラ。そして30までに何かを成し遂げるとする脅迫観念。メンタルが崩壊している。関根恵子が雨の中捨て台詞を言うのが綺麗。宇崎竜童の演技で上手いと思った事がないが本作はピッタリだった。原田芳雄、植木等や上方のりおよしおが出て配役は賑やかだ。北野誠や大杉漣も出て井筒監督繋がりのようだ。渡辺美佐子がよかった。ラストの宇崎竜童が歌う「ハッシャバイ・シーガール」が頭から離れない。
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