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夕陽の挽歌のhrt2308のレビュー・感想・評価

夕陽の挽歌(1971年製作の映画)
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ブレイク·エドワーズの異色西部劇。彼の西部劇は珍しい。

しがないカウボーイ生活に嫌気が出した初老のロス(ウィリアム·ホールデン)と若いフランク(ライアン·オニール)が夢を求めて銀行の金を盗む、、、。

大スターのホールデンが一介の雇われカウボーイを演じる。酔っ払ってケンカし、牧場主(カール·マルデン)から注意されたりする。決して突出した人物でない普通のおじさんロスを演じているのが珍しい。そんなロスがまだまだ人生経験の足りないフランクとともに逃避行。

保安官や牧場主の息子ポール(ジョー·ドン·ベイカー)とジョン(トム·スケリット)の兄弟も加わって追手が組まれるが、厳しい追跡劇が描かれている訳ではない。序曲も間奏曲もある大作然とした作品だが、全体に邦題が示すように黄昏感が覆う。71年製作ということもあり、それ以前の西部劇のような勇壮な活劇シーンはない。
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