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フローレスのgock221Bのレビュー・感想・評価

フローレス(1999年製作の映画)
3.5
ずっと観たかったがBlu-rayにならないし配信に入ってこないなぁと思ってたら先週アマプラにあって「もう消えます」って状態だったのでギリギリ観れた
ゲイ嫌いの保守的なマッチョ刑事ウォルト(演:ロバート・デ・ニーロ)が脳梗塞で半身麻痺になり絶望で自殺も考えるが、リハビリで同じアパートに住むドラァグクイーンのラスティ(演:フィリップ・シーモア・ホフマン)に歌唱を習って会話や動作できるようになってメンタル回復しようとする、そしてギャングのカネもアパートの何処かにある……という映画

……そういうあらすじだけでめちゃくちゃ面白そうだが実際に下町人情人間ドラマ感やコメディ、サスペンスなど映画に必要なものが割と全部揃ってて頭から最後までずっと面白いしジーンとするし、多様性がどうこう言われる25年前に既に色んなジェンダーの人やマイノリティの人たちが力を合わせて共闘する様を描いており全然知られてないけど割と完璧な映画という感じがある(ちなみに故シュマッカー監督もゲイを公言していた)。あらゆる要素がシュマッカーにしか撮れなさそうなの映画だし一番好きかもしれない
タイトルの「フローレス」は「完璧」「完全無欠」という意味で、一体なにが完璧なのかはわからないが個人的には色んな人種や立場の人たちが力を合わせて悪に立ち向かう、その様がフローレスなんじゃないか、と、そう思った

ブログに感想書きました
https://gock221b.hatenablog.com/entry/2024/07/06/084325
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