Jimmy

終電車のJimmyのレビュー・感想・評価

終電車(1980年製作の映画)
4.2
カトリーヌ・ドヌーヴの熟年の妖艶さ、フランソワ・トリュフォーの戦時中の演劇世界を描く上手さで、トリュフォー作品の中でもとりわけ面白い映画であった。

物語は、第二次世界大戦中のナチス占領下のパリを舞台に、ナチスとの駆け引きをしながらユダヤ人の夫の代わりに演劇の劇場を守る女性マリオン(カトリーヌ・ドヌーヴ)と若き俳優ベルナール(ジェラール・ドパルデュー)の愛も描いたドラマ。
マリオンと夫の愛も描いているから、奇妙な三角関係か…?しかし、三角関係の諍いなどはないので、カトリーヌ・ドヌーヴが2人の男を愛する話と捉えれば良いのかも…。

地下室に隠れる夫、それをナチスから隠すあたりの描写はスリリングであった。

こうした話が、戦時中であるにも拘らず、激しい戦火描写は控えめに、演劇世界の舞台と舞台裏を中心に物語展開したあたりが良かった気がする。

しかし、カトリーヌ・ドヌーヴは本当に綺麗!
そんなドヌーヴと濃厚なキスをするジェラール・ドパルデューが羨ましい(笑)
Jimmy

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