終電車の作品情報・感想・評価

「終電車」に投稿された感想・評価

LeShinji

LeShinjiの感想・評価

4.0
昔パリの映画館でみた時は深く感動したのですが、数年前にDVDで再度観ると、少し冗長な感じがしました。
もう一度観ると、また違った印象を持つかもしれませんが……
ナチス占領下のパリが舞台。
芝居、ユダヤ人のルカ、恋物語と、個々のテーマは面白いのだけれど、それらを詰め込んだ結果、どこか散文的で物足りなく感じた。

作品のテーマに反して、緊張感が無く、トリュフォーらしい良い作品である事は間違いない。
だからこそ、もっと突き詰められたのではないかとも思える。

迫害される表現者。『戦場のピアニスト (2002)』でも描かれていたが、その状況下で生きる姿はいっそう輝いてみえる。
R

Rの感想・評価

4.2
カトリーヌ・ドヌーヴの熟年の妖艶さ、フランソワ・トリュフォーの戦時中の演劇世界を描く上手さで、トリュフォー作品の中でもとりわけ面白い映画であった。

物語は、第二次世界大戦中のナチス占領下のパリを舞台に、ナチスとの駆け引きをしながらユダヤ人の夫の代わりに演劇の劇場を守る女性マリオン(カトリーヌ・ドヌーヴ)と若き俳優ベルナール(ジェラール・ドパルデュー)の愛も描いたドラマ。
マリオンと夫の愛も描いているから、奇妙な三角関係か…?しかし、三角関係の諍いなどはないので、カトリーヌ・ドヌーヴが2人の男を愛する話と捉えれば良いのかも…。

地下室に隠れる夫、それをナチスから隠すあたりの描写はスリリングであった。

こうした話が、戦時中であるにも拘らず、激しい戦火描写は控えめに、演劇世界の舞台と舞台裏を中心に物語展開したあたりが良かった気がする。

しかし、カトリーヌ・ドヌーヴは本当に綺麗!
そんなドヌーヴと濃厚なキスをするジェラール・ドパルデューが羨ましい(笑)
マリオンは、夫のルカを守りながら、
主演のベルナールと愛し合うということなのか。
そこで、ハカと対立もなく不思議。
杏佳

杏佳の感想・評価

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緊迫感が続かないところ好きだな。カフェで2人の男を映していたカメラが、そのまま外の劇場に戻ってきたカトリーヌ・ドヌーヴをとらえるショットとか、明らかに何かを企てているベルナール・グランジェとか、緊迫感あった気がした。けど、地下に隠れているルカ・シュナイターに関しては案外平気な感じでいるように感じたな。足への執着は『恋愛日記』にもあった。カーテンコールで手を繋ぐという行為が差異を伴って反復されているの良かったし、最後女性が真ん中になるのも良かった。美術係の人がしていたキスの背景を深掘りして欲しかった気もするけど、もし深掘りしてたら差別的な要素が出てきていたかもと思うと複雑。
ナチ占領下のパリの演劇場でユダヤ人の劇作家亭主を地下に匿いながら、新作上演を目指す妻である座長女優マリオン(C.ドヌーヴ)らの演劇人の日常風景を描く。ナチに与する者、抵抗する者、要領よく立ち回り取締りをかいくぐる者などが交差し当時の緊迫した中でも演劇人たちの熱気と活気、娯楽への渇望を求める民衆の雰囲気がよく出ている。業界内幕モノとしては『アメリカの夜』の方が馴染みやすいが、この映画では圧倒的存在感を発揮するドヌーヴの魅力が溢れている。毅然とした座長としての強い女振りと亭主を愛する一途な女振りと、言い寄る若手俳優に隙を見せないものの内面では愛に揺れる女心を演じ分ける円熟期の魅力。監督トリュフォーとの恋の渦中にあった時期、マストロヤンニと渦中にあった『ひきしお』も大好きだし、これもそうした内面の充実が表に出てる、女優は愛を芸の足しにできる不思議な存在です。
お

おの感想・評価

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カトリーヌドヌーヴってほんとにすごい
登場人物みんな中途半端な人間でそれはリアルな戦時下の人々で、彼らは妥協することでしか生きられなかった
フランスの闇〜
コラボ側の人をこんなに強く(ただのモブでなく)描いてるのってあまりない
それでもすでに1980か
SadAhCow

SadAhCowの感想・評価

4.8
2021 年 33 本目 

カトリーヌ・ドヌーヴの脚を撮りたかったんですね…!!

フランスを代表する脚フェチ(として私が認識している)フランソワ・トリュフォー最大のヒット作品。ナチス・ドイツ占領下のパリを舞台に、当局の抑圧や御用評論家に負けず自分たちの演目をやり抜いた劇団一座のお話。

ナチス占領下のパリ。女優のマリオン・シュタイナー(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、モンマルトル劇場で座長を務めていた。この劇団、本来はマリオンの夫であり演出家のルカ・シュタイナーが座長だった。しかしルカはユダヤ人であり、ナチスの迫害を恐れて国外へ逃亡していたのである。よって今は、妻のマリオンが代理で一座を仕切っている。

ということになっているのだが、しかしなんと、ルカは劇場の地下にこっそり暮らしていた。その事実を知るのはマリオンのみ。彼女は夜な夜な、地下の夫のもとへ食事や着替えなどを持っていく……という、何だか『パラサイト』を思わせる展開。 

バレるかバレないかサスペンスは当然のように入るのだが、大人の三角関係、批評のフェアネス、そしてカトリーヌ・ドヌーヴの美脚など、いろいろな要素が絡んでくる。とはいえもっとも重要なのは「演目をつつがなく見せること」、つまり “Show must go on” の精神なのかもしれない。舞台裏がぐだぐだでも、批評家がクソでも、ゲシュタポが恐ろしくても、客にはきっちり芝居を見せることですべてが昇華されるのである。

そして劇中劇の構造を生かしたラストシーン。芝居を作ることの喜びが一心に体現されているようで、とても感動的だった。個人的には最も好きなトリュフォー作品。
大鳥涙

大鳥涙の感想・評価

3.5
NHK BSを録画しておいたものを鑑賞
三角関係に対する大人の対応。トリュフォー作品としては物足りない。この次作にあたる「隣の女」に比べたら、甘いかな。僕は「突然炎のごとく」より、「柔らかい肌」の方が好きだから。
トリュフォーみたいな繊細な映画はもう観られない時代になっちゃった。
BSプレミアム
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