ナチス占領下のフランスを舞台に、劇場の支配人である夫と看板女優の妻、そして新たに雇われた男優の三角関係を描いた作品。
地下室に隠れながら演出の指示出しをするルカと、舞台の上で稽古をしながら不思議な感覚で惹かれていくマリオンとベルナール。
舞台で恋愛関係を演じる2人が現実世界でも惹かれ合い、実は舞台上では地下室のルカに演出されている。
舞台の上と下、そして劇中劇の脚本などが交錯して濃密な人間ドラマが展開する。
物語は非常に技巧的で、かつ胸を打つ。
ちょっとふわふわして読めない感じもするけど、全体的にはおもしろい。
俳優陣の演技も見応えある。
