40年近く前の作品なのに、今もなお色あせない名作。
当時、戦闘機が飛び交う画作りに観客は度肝を抜かれたはずだ。機体が生々しく逆光したカットがドッグファイトの緊張感を保つ。
才能に恵まれたものは、己の力に頼るがゆえにチームから孤立することがある。ただそれだけでは“個の力”の限界にいつか突き当たってしまう。
能力を最大限に発揮するためには周囲からのサポートが必要不可欠であり、そのためには周囲へのサポートに徹する場面も出てくるだろう。
命を危険にさらす掛かる任務に就く場合、仕事は“報酬をもらうため”とはまったく違ったベクトルの意味を持つ。
鑑賞体験を通じて、観客はトップガンで学ぶ彼らが誇りとするものに触れられる。
本作でも重要なテーマである“父の事故死”モチーフが重なる新作にも期待。
