美しい背景の湖の上にたたずむ小さなお寺。老僧と小さな少年が暮らしている。
子供の残酷さからかカエルやヘビなどに石をくくりつけ楽しんでいる。老僧が少年の体に石をくくりつけ、助けるように諌める。
そんな日々を送り青年になった彼の元に病気を治すために若い女性が現れる…。
とても美しい風景と、静かな時間が流れる。冷静かつ温かく少年を見守る老僧の姿がとても良かった。
春夏秋冬、春と5つのパートに分かれて話は進むが、冬のシーンはギドク監督自ら主人公を演じている。
ギドク監督の作品はとてもハードなイメージがあった。
この映画は静かに人間の残酷、性、怒りが感じられた。
罪と癒し、そして再生。
ギドク監督の哲学的なものを感じた。
私は引き込まれる様にこの作品を観た。
猫のしっぽで般若心経を書く。
常人では思いつかない発想!