春夏秋冬そして春の作品情報・感想・評価・動画配信

「春夏秋冬そして春」に投稿された感想・評価

肉鹿

肉鹿の感想・評価

1.0
山奥の湖の湖面に佇む小さな寺。陸地まで都度ボートで行き来しなければならぬほど現世と隔離された環境を舞台に老僧に育てられている少年の人生を四季に例えて綴る。

観念的なだけの話かと思いきや意外と笑えるとこも多くて楽しかったです😆敷居そんな高くない!

特に猫の扱い方!!!
抱っこされてしっぽを筆代わりにされて延々と写経させられるんだけど、そのあとしれっとボートに乗って逃げ出すとこ好き🥰
お世話になったとはいえそりゃ恨むよねw

そして舞台の神秘さが魅力的で、朝鮮古代絵巻でも見せられてるようなファンタジーぽさがずっと漂ってるからどんな現象起きても自然と受け入れてしまう説得力があった!よくロケできたなあ、て感心します!!!
実は携帯が出てくるような時代設定だったのもよかった😆

まるで寺が浮島の様に回ってるように見えたり、陸に近付いてるように見える撮り方があったのも異空間に拍車をかけてました🤔
6月ー15

観る前は、キム・ギドク作品にしてはなんか優しい雰囲気の作品だなあ、と思っていましたが、観てみたら、やっぱりいつも通りのクセが強い作品でした。
「魚と寝る女」に似た感じで、もう笑うしかないシーンの連続というか…。

タイトルと映画の構成ははすごく良いと思いますけど、ワタクシにはあまり理解できない作品でした。
季節ごとに寺の門が開き、新しいことが始まる。最後の春は実はない始まりの話なのかと思いきや、床に掘られたお経から時系列がはっきりする。この世の中は昔からずっと同じことを繰り返して作られているのかもしれない。そんな哲学的なことを感じさせられた作品。景色が切なくとても綺麗。
これも評価しにくい、、
自然、欲望、死、人間。この4つが綺麗に入り混じってる映画でした
春夏秋冬そして春、もんのすごくきれいで、そこに映る人間と欲望と死がより映えた気がする 
ゾクゾクじゃなくて、ゾワゾワゾクゾクした笑
ぷ

ぷの感想・評価

-
人生を季節に擬え、そして春。
確かに「鉄鼠の檻」の匂いを感じます。
榎木津さんはこの雰囲気に不要な気が..🤐

般若心経を掘らせ続ける場面。
とても良かったです。

好きな韓国映画がまた一つ増えました。
初キム・ギドク監督作品鑑賞。
2003年の作品。山奥の湖の真ん中に浮かぶ寺。そこに暮らす老僧と幼い子供。美しく移り変わる春夏秋冬の季節を、人生の厳しさ、辛さ、悲しみになぞらえ、それを乗り越えようとする少年の一生、生き様を描く。

春、幼くして業を背負い、
夏、欲望に溺れる。
秋、嫉妬や怒りに我を忘れ、
冬、自分と向き合い再生へ

この監督初めてですが表現が独特ですね。セリフは殆どなく、繊細さと荒々しさが入り混じり其々の季節で強烈な印象を残す。

R15なのは、夏の欲望丸出しシーンからかもしれないけど、秋と冬の『閉』の札や覆面女のインパクトはかなりヤバい感じです。あとからジワジワ来る忘れられないシーンになりそう。

ちなみに冬の主人公は、キム・ギドク監督ご本人が演じてるそうで、マッチョな身体を披露してます。

監督の他の作品も観てみたくなりました。
ほし

ほしの感想・評価

3.8
服濡れるの気にしないのかなと思った。

ふと思ったんだけど、最後の方は今の時代より未来なんだよな。
初期の携帯を使ってる時代よりも数十年先の話になってるはずだから。
ギドク作品5作品目。
アァァァ好きすぎる🤣

今作はホドロフスキー監督風テイストを感じてしまいました。

春夏秋冬を人生の各セクションに置き換え山々に囲まれた湖上の寺を舞台に紡がれる物語。

春 罪を冒す
夏 愛を知る
秋 師匠死す
冬 山頂に立つ

詩的な作品なのだが表現の仕方がかなり予測不能🐟🐸🐍🪨斜め上行き過ぎる‼️

閉 閉
 閉
🔥     ←秋の衝撃シーン😱


アァァァいいなぁ。アァァァ良かったぁ。
出し惜しみ無しで⭐️5にしときます‼️

205/2021

このレビューはネタバレを含みます

昔話にしては輪郭のはっきりした映像、だけど夢の中にしか存在しなさそうな風景、場所、、そして何より全ての人物像の掴みどころのない妖しさ、、それから年数の経過と超抜粋のシーンたち、、、。

印象に残りそうで残らないなぁ〜これ、多分。

冒頭からちょっとしたチビッコ僧侶と仙人のような和尚の他愛もないが薄気味悪くもある出来事が、、そんな春はともかく、、夏は、言うのも恥ずかしいが、不謹慎で思春期の少年のごとく変な期待や予想が、うわっ!って思う位当たり、なんか自己嫌悪みたくなる始末。秋もある意味、意地悪で世間ズレした今の僕だからこれまた、予感したような路線の哀しいドラマが展開してもーて。

でも冬以降の、仙人がより仙人に、仏様みたいなんが寓話のごとき活躍とか、もう、ついていけませ〜ん。(笑) 、、、いかに仙人が操ろうとも、ニャンコの尻尾で、あんだけの数の文字を墨でクッキリデカく板の上に書ききれるなんて、あるわけニャーずら!!ニャー!って猫ひろしになりそう。^^;

日本はおろか外国の宗教も、とんと疎い僕だけど、僕なりに、ぼんやり思ったんは、、いかに悟りの境地が得難いか、煩悩はいかに人間を支配するか、異性への過度の執着はいかに自分をむしばむか、とかかな。でも、やっぱり人間は動物なんだなぁ〜と、自然は毅然と厳しく揺るぎがなく、恐ろしい程綺麗で、人間は見た目の綺麗さと計り知れない内面が常に揺れていて、不確かな存在、、そんな気がした。
あまりに美しい...これセットなの凄すぎる。

冒頭和尚に「蛇に気をつけなさい」と言われたにもかかわらず、彼が殺してしまった蛇は、仏教の三毒「貪瞋痴」の瞋にあたる怒りの象徴 そしてそのあと彼は怒りに振り回されることになる。
(ちなみに貪は鶏で貪欲の象徴だが、やはり夏の部分で多く登場する)

仏教観を表す五趣生死輪図にも「貪瞋痴」は十二因縁の中心に据えられて、輪廻を駆動させる原因として描かれる。『春夏秋冬そして春』はタイトルからして輪廻しているわけだが、やはりそれがまた繰り返されることの示唆として終わる…。

『弓』もすごく好きだが、こちらの方が具体性もあって、キムギドクの明確な意思を感じることができる点でこっちの方が好きかも。
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