NAOTO

春夏秋冬そして春のNAOTOのレビュー・感想・評価

春夏秋冬そして春(2003年製作の映画)
4.5
鑑賞3回目になります。キム・ギドク監督が表現したい事を極力無駄を削ぎ落として映像化したのがこの作品かなと思いました。テーマはまさに人間そのもの。若さと老い、健康と病、生と死、喜怒哀楽、出会いと別れ、拘束と自由、まさに春夏秋冬、四季のようにいろんな要素が出てきます。しかしこの作品を観て嫌悪感を覚える人もいるでしょう。しかし完璧な人間なんていなくて、誰しも欲に溺れたり何かを裏切ったり傷つけたり、あるいは目の前の事から逃げたり言い訳してみたり…誰しも当てはまる事はあるのではないのか?と思えてきます。何が正しくて何が間違っているのか? 欲望によって生じた執着、執着によって生じた苦痛や痛み…そのせいで失うもの…欲望を断つ事ができないのが人間。そして繰り返す…春夏秋冬、季節が巡るように…考えさせられる映画です!
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