みんと

新幹線大爆破のみんとのレビュー・感想・評価

新幹線大爆破(1975年製作の映画)
3.8
フォロワーさんのレビューが気になって、もっと言えば芸術的ラストが見たくて見たくて鑑賞。

昭和な匂いぷんぷん、ツッコミどころも満載、ピリッとしない警察にもうんざり、なんだけど、クライマックスの畳み掛けからラストのダブル健(宇津井健と高倉健)に全て帳消し、ヤラれた~。

「なにー?!失敗しただと?!!」
確か3度は登場したこのセリフを筆頭に、途中コメディかとすら思えたアレコレが全て吹き飛んで、あ~良い映画を観たと満足感に覆るとは?!昭和日本映画の底力を見た気がした。

躊躇なく発砲しまくる警察をはじめ、有り得ない状況、今なら間違いなくコンプライアンスに引っかかる台詞たち…
やっぱり縛りが強まる程に映画の面白みは薄まることは一目瞭然。
映画製作には良い時代だなぁ…微笑ましくも懐かしくも、また工夫も感じられる。
勿論、設定からして巧妙だしハラハラドキドキ感も抜群。

それにしても冷や汗だらりの千葉真一が新鮮だし名演だったなぁ…
乗客のパニックぶりも生々しかった。

そして何気にチョイ役含め豪華な顔ぶれ。
極めつけはこんなところに田中邦衛?!!

お洒落フレンチノワール的ラスト、またはカッコ良いハリウッド映画のラストシーンを思わせる、雰囲気をガラッと変えるラストカットに痺れた。

なるほど芸術的だし、かっこいい~~!!
みんと

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