はつみ

新幹線大爆破のはつみのレビュー・感想・評価

新幹線大爆破(1975年製作の映画)
3.8
犯人側の動機には一切同情できないし、令和を生きる私にはその考え方自体があまり理解できなかったけど、高倉健の演技の説得力はヤバかった。
確かに高倉健がそういうなら、そうなのかも。

国鉄(JR)の協力が一切ないのに、新幹線の内装や走っているショット、全体の臨場感、全部が凄い。
作り手たちの「国鉄の協力がなくてもやってやろうじゃねぇか!!!」という気合を感じる。

国鉄の運転指令側と新幹線の乗客・乗務員側と犯人側の攻防が実に面白い。

警察だけは国鉄が呆れるほど無能でほんま。
捕まえようとして殺しすぎやろ。結局全員死んどるやないか。
やっと爆弾解体のために必要な図面のありかを言われても、その図面がある喫茶店が偶然火事で図面も燃えた展開はさすがに笑う。

警察「図面燃えたからごめんやけど、解体方法教えてくり~」
高倉健「知らんがな」

あげくに新幹線の爆弾解体は諦めて、人が少ないところで新幹線を停止して爆発させよ(もちろん、乗客たちは犠牲)とか言ってくるからほんと警察いやだわ。
倉持さんが辞表出すのもわかる。

正直、映画の内容と合わせてwikiなどに乗っている製作の裏側などを知っているとより楽しめるかも。
まじで、製作の話めちゃくちゃ面白い。
はつみ

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