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ブラッド・ダイヤモンドのtomoonのネタバレレビュー・内容・結末

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

実話を元にした物語であり、煌びやかなダイヤモンドの裏にある現実を突き付けられた。

シエラレオネ共和国に暮らす漁師であるソロモン(シャイモン・フンスー)の家族と、ジンバブエ出身の元傭兵でありダイヤモンドの密輸を行うアーシャー(レオナルド・ディカプリオ)、アメリカの雑誌社の記者マディー(ジェニファー・コネリー)が、それぞれの思惑の元、シエラレオネの採掘場で見つかったピンクダイヤ、通称ブラッドダイヤモンドを共に追う。ソロモンは反乱軍となってしまった息子ダディーのため、アーシャーはお金のため、マディーはダイヤモンド取引の真実を暴くため。

政府軍と反乱軍との戦闘や生き残りをかけた逃走、三者の交渉など、全体としてヒリヒリとした緊張感を持ったまま進むためとても引き込まれる。

ハイライトは終盤に凝縮されている。ソロモンによる息子の説得シーンと、アーシャーによるソロモンへの無私の友情と、命を賭けた業界への反抗シーン。

数々の歴史が証明している通り、本作においても、利益を独り占めするものは最後に必ず滅ぶ。
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