ブラッド・ダイヤモンドのももぞうのネタバレレビュー・内容・結末

何も知らず平和に暮らしている先進国の人こそ見なければいけない映画だった。
「紛争を阻止するのは消費者である」という言葉に全てが込められていた。

阻止するのは消費者であるし、紛争を始める引き金となるのも消費者。贅沢品を身に付けたいという富裕層の欲求を満たすために不正な取引が行われる。
ダイヤモンドが高級である理由も、一企業が独占して市場に出回る量をコントロールして希少価値をあげているから。

映画では紛争に巻き込まれるシエラレオネの家族と取引屋の立場からストーリーが描かれてるが、むごい現実を引き起こしているのは、それを知らずに暮らしている立場の人だということが暗に語られる。

フェアトレードのチョコレートなど身近になってきているけれど、消費者としてできることはまず知ることからであると感じた作品だった。
この現実を知らないでいることは、あまりにも情けないと自省。