尿道流れ者

ザ・ドライバーの尿道流れ者のレビュー・感想・評価

ザ・ドライバー(1978年製作の映画)
4.2
硬派な逃がし屋を警察があらゆる手で追い詰めていくハードボイルド物。
真っ暗な夜道をエンジンを唸らせ走るアメ車!美女にも一切手を出さない硬派な主人公!そして突然抜かれる拳銃!あぁ、ハードボイルド!

登場人物に個人名はなく、会話や物語の描写も非常に少ない。淡々としている。そんな物語を切り裂くかのようにエンジン音とタイヤが鳴く音が、けたたましく鳴り響く。
物語の進行を車の走る音が全て代弁していく。逃がし屋も警察も謎の女も魅力的だが、主役ではない。主役は車であり、その車が駆け抜ける夜のロサンゼルス。

カーアクションも派手で素晴らしいが、ただ走るだけの車映画とは違って、醸し出す格好良さが短違い。呆気にとられる終わり方も80年代っぽくてとても良かった。