あんず

解夏のあんずのレビュー・感想・評価

解夏(2003年製作の映画)
3.6
大沢たかおも石田ゆり子も昔から大好きで、公開当時、劇場に行った作品。スコアに大沢たかおや石田ゆり子の素敵さを入れてしまうと5.0超えるので、ここは作品の面白さのみの点数にした。

原作は未読だけれど、冒頭の目が見えなくなって行く描写がこんなホラーのように恐ろしいの?なんか貞子とか出て来そうな位に無駄に恐いシーンがあって、この作品にはそぐわない気がした。

やたらと白いシャツやブラウスを2人に着させていて、それは白い色がキーワードで出て来るので、暗喩とも取れなくもないけれど、白いワンピースで雨に濡れて透け透けになる石田ゆり子のカットが長くて、ちょっと嫌な気持ちになった。しかし、スタイル抜群の2人が今の流行りとは違うタイトなパンツにシャツを合わせて並んで歩くのは、本当に絵になるなと思った。

お寺で「解夏」という言葉の出て来る話を僧侶から聴くシーンや元教え子からの手紙を読み上げるシーンは良かったなぁ。坂の多い長崎の風景も良く、また行ってみたくなった。僧侶役の松村達雄はいい味出していると思ったら、この作品が映画の遺作になったとのこと(2代目おいちゃん役の有名な方なんですね)。母親役の富司純子は上品で本当に素敵。渡辺えり子との和菓子屋のやり取りも面白かった。若かりし古田新太やメンノン時代から大沢たかおと仲良しの田辺誠一も出ているし、視力を失った役の柄本明は流石で、豪華なキャストだったんだなと思った。

余談①昨年、遂に大沢たかおとファンミで握手をした。こんな人がいるんだとビックリする位、スラッとしていて顔が小さいのに目は大きく、オーラがすごかった。画面越しよりももっともっと格好良かった。人柄も面白くチャーミングで、ファンへの愛が溢れる素敵な人。9/25公開の『沈黙の艦隊』はプロデューサーも兼任しているため、並々ならぬ気合いで臨んでいる様子。

余談②かなり前になるけれど、私も失明しかけたことがある。目にヘルペスが出来て、白目まで侵入しており、黒目にも入ったら失明していたと言われて怖かった。後から検査をして、原因は花粉症の抗アレルギー目薬へのアレルギー反応と判明し、何年も使っていた目薬なのでまさかと思った(大丈夫なものが急にダメになることがあるらしい)。今年、花粉がものすごいことになっていて私は既に憂鬱です。皆さんも目の痒みや違和感には、くれぐれもお気を付け下さい。
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