チーズマン

るろうに剣心のチーズマンのレビュー・感想・評価

るろうに剣心(2012年製作の映画)
3.7
最終章を観る前にと、久しぶりに観返しました。
もう10年近く前の作品ですが、今観てもアクションシーンのスピード感や、陰影の効いた画面作りのカッコよさは邦画の中でも頭1つ抜けてると思いますね。
特に日本のエンタメ映画では貴重だと思います。
あと俳優陣もやたらカッコ良く映るのも見どころですね。
そもそも大友啓史作品にはキャストも豪華な役者を集めれるのもある意味では魅力の1つだと思います。

なので大友啓史監督作品はその全体的な画面のカッコ良さ豪華さだけでもいいからと、ついつい観たくなってしまいます。
ただ、場面演出が割と難ありな感じで、この「るろ剣」に関しては漫画やアニメで通じるやり取りやセリフをそのまま実写でやると、不自然だったりバカっぽく見えてしまうのは気になりますね。
映画のルックがカッコ良いだけに余計に浮いて見えます。

ただあらためて観返して良かったのは、元々原作のファンなんですが、「るろ剣」の面白さは悪役が皆とても魅力的だということを再確認できたところですかね。
原作者の和月伸宏先生がアメコミ大好きなのでヴィランの重要性を分かって漫画を描いてるのもあると思いますが。
ほんとに、悪役にそれぞれ味があって良いんですよ。印象に残るんですよ。

今作の実写版の武田観柳(香川照之)と鵜堂刃衛(吉川晃司)も、すごい良かったです。

134分と長い映画の画面と興味をなんとか引っ張ってましたね。
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