からかす

るろうに剣心のからかすのレビュー・感想・評価

るろうに剣心(2012年製作の映画)
4.0
いやよく頑張っているという印象。
週刊連載漫画を映画化するにあたり最大の問題は
そのまんまやるか再解釈をしてやるかのどちらか。
前者で近年うまくいったのが「鬼滅の刃」ということになろうが
本作はどちらかといえば後者で
最大限の努力をして一本の映画の尺に収まるよう整理をしている。
もちろんその都合上カットされたキャラクターもいる以上
原作ファンに不満が出るのも理解できるが
個人的には許容範囲かと考える。

とはいえ主人公緋村剣心をはじめ
少なくとも7人のキャラの描き込みをするのでやや中弛みは否めない。
134分で描き込みは結構大変でダラっとするシーンも結構多い。
それでも相当手際良く片付けていると言う印象で
これを原作に忠実にやろうとすると134分どころでは済まないので
この再解釈・再構築は鮮やかだと感じる。

何より緋村剣心=佐藤健のキャスティングはバッチリで
「龍馬伝」の岡田以蔵で配役してからのキャスティングだと思うが
これをハメた時点である程度本作の勝ちはもらったも同然。

アクション部分も少なくとも現状邦画の中ではトップクラス。
もちろんハリウッド超大作に比べれば見劣りするものの
躍動感・スピード感・決めカットのかっこよさと高水準。
個人的には青木崇高と須藤元気の泥臭い殴り合いも大好き。
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