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崖の上のポニョのこのレビュー・感想・評価

崖の上のポニョ(2008年製作の映画)
4.0
本作は完全に初見。公開当時自分は小6〜中1ぐらいで、テレビでいっぱい「ポーニョポーニョ」と歌が流れていたことを覚えている。
大橋のぞみさんはもちろん何も悪くないのだが、年齢的にちょっとこれまでのいわゆる「子供向け」みたいなアニメや漫画から一味違ったものを知りたいと思っていた当時の自分としては「明らかに子供向けだな」という印象を受け観てなかった。

で今回初めて観たわけだが、めちゃくちゃにアヴァンギャルドでぶっ飛んでないか天気と思った。ポニョや宗介の可愛さ、画全体のカラフルさと実際に起きている大津波という大変な事態とのアンバランスさ。最終的にあの街だけじゃなく世界全体が大変なことになるという話になっていくが、結局はポニョの「宗介のことが好きだから人間になりたい」という至極シンプルな所に落ち着く。そのチグハグさが不思議でもあり、でも、自由であるとも思った。けっこう好きな作品だった。
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