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映画 五等分の花嫁のこのネタバレレビュー・内容・結末

映画 五等分の花嫁(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

『五等分の花嫁』ひとまず映像化された作品はこれも含めて全部観ました。いまは漫画をコツコツ買って読んでて、原作を全て読み切ってからじゃないと最終的な自分の感想はまとまらなあなぁとは思いつつ…。

映画は2回観た上での感想なんですけど、良かったです。そもそも自分、『五等分の花嫁』というタイトルは前から知ってたんですけど「いや、どう考えてもキャッハウフフな男に都合の良いハーレムお色気アニメなんだろ?」と思ってて正直観る前は自分にはハマらない作品だと思ってました。

いや、もちろん風太郎君にとってすごい都合が良い展開だとは思うんですよ。1回目映画を観た時は「いや、とりあえず五つき以外とはキス出来るんかい」と思いましたし、しかも向こうから。あとまあ根幹のお話自体もシンデレラストーリーっていうか、四葉にとっても結果的に都合の良い展開かなとは感じましたけども。

まあでもなんか多分、風太郎は恐らく途中で「四葉のことが好きなんだ」って自覚してからはずっと四葉のことを考えてて他の4人に気持ちが向くってことは無かったと思われるので、「5人とも可愛いなー誰を選ぼう!」みたいな描写がなかったから良かったのかなと思いましたね、当たり前ですけど。というかこの映画に至るまで基本的に風太郎が五つ子それぞれを恋愛対象としてどう見てるか、って意図的に描かれず、姉妹たちそれぞれの感情をメインに描いてたのでノイズが少なかったなと。

五月…というか姉妹たちの実の父親のエピソードは、ちょっとゴリっと急に差し込まれたという印象はあって、そこは漫画でどうなってるのかはあらためて確かめたいところではあった。

この映画でやっと四葉のこれまでの色んな感情が描かれるわけですけど、「あーそっかー、そらこれまでの色々はそうなりますわな」というエピソードで、あの明るさの裏はそうなってたのかいと。一花と四葉はなんとなく似てるのかなと思った。2人とも五つ子であることに辛さを感じ、でも五つ子であることで救われることも当然あった。それが故に自身の気持ちを押し殺していたと…。

最後の、風太郎と四葉の新婚旅行について行こうとする4人、普通に考えてキモいんだけどそのキモさがむしろ良かった。いや、個人的には風太郎は仮に四葉以外の誰かと結ばれたとしても他の4人と一生付き合っていく(というかまあ、家族になるわけだし)ことは覚悟があるんだろうし、何というか『めぞん一刻』五代くんの「あなた(惣一郎さん)のことも引っくるめて、響子さんをもらいます」じゃないけど、割とマジでそういう心境なのかなと思いました。

最後に、風太郎と五月が夜に2人で坂道を歩くシーンがありますけど、あれってめちゃくちゃ『めぞん一刻』の時計坂オマージュだよね?って思ったんですけど、皆さまはいかがでしょうか…。
こ