花いちもんめのHipposkyのレビュー・感想・評価

120.2615

介護の問題が顕著化してきたのは、高齢化と核家族化。この作品から40年経ち、老人ホームの健全化はすすみ、偏見は減ったものの老々介護というもっとタフな状況に追い込まれている。アルツハイマーの症状は正に映画の通り、正直手が付けられない。本作は家族の再生を下敷きに、現代化により壊れてしまった家族が序盤で提示され、ラストの再生も決して解決ではないことを暗示している。目を背けたい問題であるが故、好んで何度も見たくなる作品ではないが、一度は見た方が良いと思う。