浅野公喜

バタリアン2の浅野公喜のレビュー・感想・評価

バタリアン2(1987年製作の映画)
3.8
80年代を代表するであろうコメディホラー第二作で、当時の同時上映はまさかの「ドン松五郎の大冒険」(!?)だったそう。前作に比べて評価は低いですが個人的には前作より面白かったです。

ストーリーはほぼ前作と同じで、意外とコメディ色は薄目の正統派ホラーだった前作よりコメディ色強め。また、メインキャラ多めではっきりとした主人公が曖昧だった前作と違い今作はいじめられっ子の小学生の男の子が主人公的存在となり大人達を牽引する所が少しユニークでスミス&ウェッソンのM27らしき銃を手に入れ「ダーティハリー」気取りで撃ったりトラック運転したりと活躍、そしてゾンビになったいじめっ子と対決する流れが胸熱です。

そのいじめっ子のやっつけ方は(ゾンビだし気兼ねなく)もっとド派手でも良かった気がしますし、前作にも出演のトム・マシューズ演じる青年の顛末は変えて欲しかったという不満も有りますが、大して活躍しないもののタールマンのビジュアルはよりキモくなり、どうやって撮ったのか気になる上半身と下半身でそれぞれ動くゾンビ、「スリラー」のマイケル・ジャクソン風ゾンビに中指立てる手首とゾンビ群はバラエティ豊かでそんな連中に花裂か爺さんの要領でトラックから脳味噌を投げるユーモラスな医者まで登場(しかも59年型キャデラック・フリートウッド所有)。

劇中ではアンスラックスやLAメタル系バンドのレザーウルフ等ハードロック/ヘヴィメタル系の曲が使われる中ロバート・パーマー「Bad Case Of Loving You」というちょっと変化球な曲も。

トムのBTTFのマーティみたいな赤のダウンベストや少年に「死にたいの?脳味噌無いから襲われないよね」と茶化される姉のピンクのボタンダウンシャツに青緑のセーターのコーデが80sらしいファッションで〇。
浅野公喜

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