このレビューはネタバレを含みます
このジャケットにもなってる雨の中の口喧嘩シーンは特に引き込まれて目が離せなかった。
終始、構図と画力、セリフの秀逸さと当時と今との文化風土価値観の差に浸れて気持ちよかったです。
特に好きなシーンは清が帰ってきた後、清の母が"お前さえ偉ろうなれば、それでええんや"と言うところです。
妻としての長年抱えてきた自らを顧みない姿勢の中に潜在する虚しさなのか
息子として長年母と父の想いを理解できていなかった未熟さなのか
感情がとても交差する作用点となるセリフが、常にあたたかくも凛とした母に言われて感動しました。