確かに以前、サイレント版の『浮草物語』は視聴済み。それから映画史関係の本を読んだりして、それなりに頭でっかちになってから、満を持してのリメイク版の視聴なので、多少鼻息荒いかも。…といいつつ細かい筋は…
>>続きを読むはじめての小津
床屋で受けたあのセクハラ、この世の起こる全てのセクハラを、あのお母ちゃんの剃刀で… てか横行しすぎ…
おっちゃんにお母さん泣かさんとき、と言われてましたが、「それぞれの人生やから…
ビンタの音が響くので、サイレントであるリメイク元との違いがわかる。
自身の欲望に抗おうとする若尾文子の声がエロすぎる。
京マチ子と若尾文子の色気の違いがうまく対比されており、並んで化粧する姿が圧巻。…
2025年95本目
流れるように生きる
巨匠・小津安二郎監督が『浮草物語』(1934)をセルフリメイク。
志摩半島の漁村を舞台に、旅回りの役者・駒十郎、彼との息子を育てる食堂の女将・お芳、一座の人気…
映像があまりに良くて話がどうでもよくなってしまう。特に旅芸人一座や町屋の風情を映す色彩の快楽がすごすぎて、無粋な物言いだとも思うけど麦秋、お茶漬け等々自分の好きな五十年代の小津映画がカラーならもっと…
>>続きを読む「このままで、ええんや」
抑制された色彩、激しい雨と言葉、ぶつかる身体を手に入れた小津に死角はない。
この映画からしか得られない色気がある。
断絶からのゆったりとした再生がこの上なく心地いい。
キ…