映画の概念が変わる。役者がいて舞台があってそれらをどう映すか、どう繋げるか。当たり前だけどそれが映画という固有の表現形式であり芸術になるんだと。
赤い雨傘も若尾文子の誘惑もよかったけど、個人的には…
名優たちの演技を堪能する作品。
駒十郎とすみ子が
それぞれ向かいの屋根の下に
立ち、豪雨の中で罵り合うという
凄まじい絵のシーンがありましたね。
いつも思うのだけど、
この時代の名優と呼ばれる方々…
若くて無敵の若尾文子が出てる。これだけでも満点。郵便局に来た時のあの可愛さよ。それと中村鴈治郎は本当に上手い。彼が出てる場面は全集中で観てしまう。しかし何気ない市井の人々の日常を淡々と描いた物語なが…
>>続きを読む今回の《クラシック映画観ようぜ》企画、これにて閉幕。全12作。
小津安二郎監督、『浮草物語』に始まり、彼がセルフリメイクした『浮草』にて終わる。なかなか良い流れでした。
《クラシック映画観ようぜ》…
小津安二郎の映画は何度か観てきましたが、どうしても単調であんまり面白くないなという印象でした。5年ぶりくらいに鑑賞したところ、とても感動しました。これは自分自身が人生経験を重ね、成長したことの証左だ…
>>続きを読む「昭和を生きた」と言えるような人間じゃないのでイメージでしかないけど、昭和の夏、昭和の男と女、昭和の人間臭さが凝縮されているような映画だった。
志摩半島の港町の風景、土砂降りの中での痴話喧嘩、浴衣…