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リーサル・ウェポン4のmitakosamaのレビュー・感想・評価

リーサル・ウェポン4(1998年製作の映画)
3.4
リーサルウェポン4作目で、現状で最終作。1作目から11年、前作からも6年経っているので、俳優陣の年齢が単純に上がった。
まだダニークローバーは元々ジジィだったから然程変化は感じないが、メルギブソンは今作でだいぶ老化が進んだ印象だ。そもそもトレードマークだったライオンヘアーも辞めちゃった。
劇中でもマーティンが老いを告白し、ロジャーに慰みを受けるシーンがある。

今作は中年の悲哀と、それに抗う足掻きがテーマとなっている。

老体にむち打って戦うのがチャイニーズマフィア。ラスボスがジェットリー!腕っ節の強い二人を凌駕する強さは、うってつけのヒールだ。
二人は中国人の密入国を摘発する。これも時代を感じるなー。チャイナマネーで世界中に揺さぶりをかける今の中国も20年前はこんな感じだったのだ。
チャイニーズマフィアは本国で投獄させれいるゴッドファーザー4人を開放するために偽札を作っていたのが判る。

そしてマーティンの子をローナが孕み、ロジャーの孫を新人刑事が孕ませる。
この新人刑事役にクリスロック。ウィルスミスにビンタされる遥か昔からいけすかないキャラだったんだよなー。
マシンガントークのコメディリリーフはレオとも被ってるし。
ともかくマーティンは子供が出来て身を固める想いに悩み、ロジャーも孫が出来き、若い頃のようにムチャが出来なくなる。これもまた加齢を演出するシチュエーションとして効いてる。

ロジャーは今作でも敵が家に殴り込んでピンチになる。毎回お約束だがもうちょっとセキュリティを上げなさいよ(笑)

そして今作はコメディもなかなか笑えた。一番はマフィアのボスを歯医者で襲い全員がガスでゲラゲラ笑うシーン。冒頭で銃撃戦の中、ロジャーがパンイチでニワトリのマネをするのも思わず笑った。

最後は身を固めたマーティンを中心にロジャーやレオがファミリーとして記念撮影。一応、マフィアのファミリーとの比較にもなっているのかな。
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