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飢える魂のleylaのレビュー・感想・評価

飢える魂(1956年製作の映画)
3.7
コテコテの不倫メロドラマ!
川島雄三監督、こういうのも撮るのか。『幕末太陽傳』の前年の作品。新聞連載小説でラジオドラマにもなっているとのことで、音楽が昭和歌謡なのが時代を感じさせる。

男尊女卑が当たり前の時代に生きる2人の女性の愛の形を描く。

「いや、いけませんわ。主人に見られたら…」
そんなベタな展開ながら面白く観てしまった。でも上品だし、イヤらしいシーンはほとんどない。

妻を娼婦や女中、秘書として扱う金持ちの鼻持ちならないオヤジを夫に持つ若くて美しい令子(南田洋子)。

夫が亡くなり、夫の友人と不倫になりかけるも、二人の年頃の子供と恋愛の板挟みになるまゆみ(轟由紀子)。子供役は小林旭。デビュー作なので若いっ!

女性2人は特につながりはなく顔見知り程度。テンポよく2組のシーンが切り替わるので見飽きなかった。

男性優位の時代に女性が自分らしく生きることの難しさを描いた作品。
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