このレビューはネタバレを含みます
フランスの実話を元にした映画。
劇的な起承転結があるわけではないが、なぜか惹きつけられてしまう。心情や展開をダイレクトに表現してくれる音楽のおかげか…。
この作品は「人を見て思いやる」ことの素晴らしさを素直に感じさせてくれる。
自分が1番好きなのは、フィリップの「彼は私に同情していない」「彼の過去はどうでもいい」というセリフがあるシーン。
2人がいかにお互いの人間性の真の部分を見合っているかということを痛いほど感じさせてくれる。
自分はこういう人間になりたい、こんな人間関係を築きたい、という理想を形作ってくれた思い入れのある作品です。