なる

最強のふたりのなるのレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
3.7
対照的な2人の友情を描いたヒューマンドラマ。
ある日、下半身が不自由なフランス人フィリップとスラムで暮らすアフリカ系移民ドリスは、雇用者と被雇用者の関係で出会うことになる。

人種も性格も文化も、育ってきた環境が全く違う2人。

対立を生みやすい「差異」が逆に弾みとなって、互いの生活に刺激を与えることになり、フィリップもドリスも互いに「自分」の領域を広げてゆくのであった。
特に、冒頭のシーンはエンディングにつながる布石になっているので要注目。

なお、本作中では2人の対比を際立たせるためドリスはアフリカ系移民の黒人という設定だが、実在のドリス(本名アブデル)はアルジェリア系であり、だいぶ実際とは脚色していることに注意が必要です。
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