このレビューはネタバレを含みます
学校にしても、会社にしても、世の中には社会的な隔絶があって、
立場や収入、出身地が全然違う人は周囲にはほとんど現れないか、
見ないものとしてしまう。あるいはニュースの中だけで知る存在となる。
年齢も社会的地位も全く違う、決して出会うことのない2人が段々と仲良くなっていく。ストーリーはそんな形で進んでいくのだが、進めば進むほどその隔たりが表現されて、そんなわかりきった「隔絶」を痛切に感じさせる。これが世の中の普通だと。
それらを超えていく2人の表現が丁寧なカットで映されている。
世の隔絶を感じると同時に、それに反する幸せを感じるような、
裏表のリアリティが心地よく思える描写でした。
あとフランスの闇深い部分の描写がかなりリアル。
治安の悪いパリ北駅の向こうはこうなってたんか…。
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映画のタイトルの翻訳、なかなか難しいと思うけども、
アントゥーシュブル(触れ合えない者たち)は良い題なので、
見る前に知っておきたいな、と思う。
この映画はイギリスで1度、日本で1度見ました。
イギリスで見たときはフランス語の題をそのまま使っていた記憶です。
メモ
☆1 :途中で見るのを諦めた。難あり。
☆2 :好みではなかった。
☆3 :楽しくみれた。
☆3.5:+気に入った要素があった。
☆4 :もう1回見たい。
☆4.5:+気に入った要素があった。
☆5 :何度でも見たい。最高。