最強のふたりのあかねんのネタバレレビュー・内容・結末

平等や差別について考えさせられる。
あえて配慮したり別ものとして接することが当人からするとある種で差別に感じるのだろうと、初めからわかってはいてもその発言本当にいいの？大丈夫なの？と何度かハラハラしてしまった。私の無意識の区別なんだろう。その点で、二人にしか築くことの出来ない絆、相性だと思った。ノンフィクションでない点がまた良い。

独特な間と演技力がまた惹き込まれる。ドリスはフィリップの人間性を芯から理解していたからこそ、奥手な彼を引き出せたのか、それともドリス本人の単なる思想、無遠慮/無作法な性格によるものなのか。どちらもあると思うが、やはり後者が大きいのではないかと感じる。やはり相性。最強のふたりだった。フィリップから信頼をおかれることで、ドリスも人間的に成長していくところが見られた。一方通行でない関係性が良い。
ドリスが、というよりもフィリップがドリスをどうしても求めてしまうところに流石のリアリティ。胸が締め付けられる思いだった。

良い作品。