Shirorin

最強のふたりのShirorinのレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
4.0
ブラックのクアトロポルテかっこイイ〜!!
エンジン音に「すげー!」て感激する黒人青年ドリス(オマール・シー)に、大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)が「だろ?」て感じでにっこりする表情が可愛い。

サプライズ誕生日パーティで、EW&Fに踊るドリスににっこりするシーンもイイ。

ドリスは富豪という点を抜きにしても、パラグライダーが趣味で常に冒険心やチャレンジ精神を持っていたり、オペラを観たり、詩的な文通をしていたりと、とっても魅力溢れるお洒落な人だなあ。

対するドリスは、複雑な過程環境、貧困層、いろんな要因があるのだろうけど、置物の卵盗んだのに盗んでないと言ったり、常に下品で下ネタばっか。。

と思っていたけど、フィリップの娘への躾のくだり、凄く良かった!ドリスは自分がどんな人とも分け隔てなく接するだけでなく、ちゃんと相手からも、見下されるのではなく、対等に見て欲しいのだ。

辞めた後、様子がすっかり変わってしまったフィリップに会いに行って、髭で遊んでるうちに、いつの間にかフィリップにも笑顔が戻ってた。デートのセッティングの計らいもスマートで、やるじゃん、いつの間に!とドリスを見直してしまった笑

この2人を見ていると、悪ガキ2人がいろんなイタズラしてはしゃいでいる感じで、とても楽しそうで、観ていてほっこりする。

ドリスのおかげで、フィリップは、自分が全身麻痺の何もできない障害者、みたいな気分から抜け出すことが出来た。音楽やドライブを楽しんだり、またパラグライダーをやったり、また恋愛、結婚まで…。

どんな障害があっても、なんでも人生前向きに楽しまなきゃ!て気にさせられる。


ただ、ラストの付け足しの映像…

実際は黒人じゃないんだ?!

そこがとっても引っかかってしまって…
映画では敢えて黒人に代えて、人種を超えた友情!てしたのかと思ったら、せっかくの映画での良い気分が台無しになった…

あそこはテロップだけで良かったのに。。
Shirorin

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