NAT

最強のふたりのNATのレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
4.4
大好きな作品。
劇場の歌う木のシーンは涙を流して爆笑した。

フランスに住んでいると分かるが、
日本人が想像するほどみんな裕福ではないし、きらびやかな生活をしていない。
ワーキングクラスの生活や移民の苦しみなどがとてもリアルに描かれていて突き刺さる。ドリスと家族の住む世界、そしてフィリップのいる場所は同じパリでも全く景色が違う。
そんな格差社会の頂点と底辺にいる2人が、互いの境遇や身体の障害など関係なく、同じような事で笑い合い、対等に接し合う— そんなところにこの映画の本質があるのかな、と感じる。
フランスであれほどデモが起きる理由になっている格差社会をリアルに、かつユーモラスに描いた本作が現地でもヒットしたのも納得。
NAT

NAT