えいこ

未来世紀ブラジルのえいこのレビュー・感想・評価

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)
2.8
気になる監督ではあったが、これが初テリー・ギリアム。情報剥奪局の建物やレトロフューチャーなモチーフは好みだが、ライティングやセットの安っぽさがコントのよう。ストーリーにも世界観にも今一歩入り込めずに何とか耐えた2時間半。

全体がまさに夢の再現。繋がっているようで繋がっていない。昔、面白い夢を見た直後に、これを映像化したら物凄い映画になるのに、と思ったことを思い出す。ということは、実現したギリアムはやはりスゴイのか。でも、他人の夢に入り込めないのは至極当然。

その中で、ロバート・デ・ニーロ演じるタトルの存在感は爽快。「ブラジル」の曲の心地よさとともに救われる。
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